hello~お元気?もう誰も読んでないかもしれないね。どこか旅行でも行きたいけど
、 $ がなくて。温泉でもなんか行きたいな~って。思って。ま、仕方ないから、仕事した
り、なんなりがんばってればいいかなって思います。 体調悪くて気がめいっています。
それほどここには書くことないので、書いた 殺人バニーのスペシャル versionでも読んでください。 ありがとう!
じゃあ。
(ここに使われてる name は許可を得ています。)
君に知ってもらいたいんだ。僕が嘘をついていたということを」
ランプに照らされたソファに体を休めたジュンに言ったつもりが、目を開けると、彼はい
なかった。いなかったというより、消えていた。 目を開けるとジュンがいるようにも思
えた。それは幻覚。それは幻想。そしてそれは記憶。ジュンがいるように見えた。
「君に・・・」
頭を振った。夢を見ているのか。ジュンはそのソファで眠っているはずなのに。いる。い
ない。いる。目を開けた。
幻想。彼は僕に何も言わず消えた。また会う約束もなしで。
あれから二ヶ月。僕はジュンのことを思い続けた。それは果てしなくむなしい虚像のよう
だった。僕といるはずだった彼が虚像。ここにいてほしい。そう思った二ヶ月の間に、僕
は彼の虚像が眠ったソファに座る。座ったり。立ったり。また座ったり。 ソファが気づ
いたら涙で汚れていた。ふき取ろうとしても、その愛しさの涙は消えなかった。何をして
も。
ドアが開きそうになる。深緑色のドアが開きそうになる。
「誰?」
僕は期待した。ジュンが戻ってきたんだ。そう思った。
ドアの隙間から聞こえた。声が。 男の声だった。それがジュンの声かは判断できないで
いた。 210号室、僕のアパートのドアの向こうに誰かが立っているのは間違いなかっ
た。もう一度、
「誰?」
返事がない。ピリピリ、喜び、期待、恐怖、混じった感情が僕の目を覚ました。本当は怖
かった。きっとジュンだ。そう思うと、ドアを開けたくなったが、僕はそっとベッドから
起きて目をこすりながらドアへ近づいた。ロブかもしれない。ユイカかもしれない。 時
計を見れば、 11:00 PM。 きっと友達の誰かがきたのだろう。そう思うのが自然だった。僕はドアを開けそ
うになった。返事がないのなら、ドアを開けて誰がそのドアの向こうにいるのか確かめた
くなった。友達なら返事をするはずだ。返事のない訪問者に僕はイライラした。 ジュン
なら飛びついて抱きしめるだけ。
いなかった。ドアを開けると誰もいなかった。夢なのか。聞こえたはずの音。ホールウェ
イを見渡す。誰もいない。確かに聞こえたのに。確かに誰かがいた気配がしたのに。
きっと疲れているんだ。僕はドアをそっと閉めた。ベッドに戻ろうとしたが、目が冷めて
眠れそうもない。忘れかけたジュンのことを思い出した。フリッジを開けて、飲みかけた
アイスティーを飲んだ。もう一口の飲もうとしたとき、気配がした。ドアの向こうに誰か
がいる気配を。
僕はグラスに注いだアイスティーを置くと、目をもう一度見開けた。
いてほしい。君にいてほしい。心から愛する君にいてほしい。そう思ったのは今回が初め
てではなかった。飲みかけたアイスティーが喉を通る頃にはドアの前に立っていた。
誰?ともう一度訊こうと思ったが、怖くなった。思い切ってドアを開けたほうが賢明。
開けた。 思い切って。ジュンにいてほしいと願い。
いたのか。いないのか。わからない。いると思えば、ジュンはいた。僕に微笑みながら。
でも、いなかった。それは気配だったんだ。思えば思うほど、君がいそうで。そのソフ
ァで僕を抱いていてくれるようで。思えば思うほど、感傷的になりすぎて、妄想が僕の現
実を邪魔をした。
結局、ジュンは二ヶ月、僕の前に姿を現さなかった。君に会いたい。そう思っても。
手紙もなければ、メールも来ない。 電話もなければ、手紙もない。君はどこへ行ってし
まったのか。僕に何も言わず。何も言わずに君は。
それでも彼が憎いとは思わなかった。それは、きっとそれは愛だった。彼を想う感情が愛
へと変わったんだ。彼が消えるまでは思わなかったが、彼に出会えてよかったと思えた。
混じった感情の中で僕は二ヶ月過ごした。ジュンなしで。
Chapter2
鍵穴を覗いた。そっと。気づかれないように。目は見開く。その先には椅子に掛けた女性
が暖炉の前で本を読んでいた。女性はゆっくり本を置くと、今度は床に置いてあった箱を
手に取った。僕は箱を開けようとする女性に見入っていた。ブーツが入るほどの大きさの
箱。髪をかきあげる動作。その次は箱を開ける動作。見ちゃいけない。知らない女性が鍵
穴の向こうで手にしたものに思わず目をふさいだ。
やさしい楽曲が聞こえる。夜の空へ聞こえるバイオリンの音色が、どこまでも、どこまで
も屋敷中聞こえる。 それは怒りを打ち消す。 何度も、何度もそのやさしい音が私の耳
へ聞こえてくる。キャンドルに火を灯し、ギシギシと音を立てて真っ暗な廊下を歩く。君
はドアの向こうを覗いて、何を目にしているの? 君は真っ暗な闇の中で。
絵本を寝る前に君に読んであげよう。何がいいかな。そうだ、叔父からもらった、白雪姫
にしよう。真っ白なドレス、君にいつか着せてあげたい。そう思って、読んであげよう。
君が見た怖いものを忘れさせてあげよう。だからそっと、眠りなさい。君はもう怖がらな
くても、私が君の側に今夜はいてあげる。ずっと。